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発酵トピックス

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味噌の由来

雑学

味噌はいつからあるのでしょう?

味噌はもっとも古い調味料のひとつで、仏教との縁から大和時代に中国から伝えられたといいます。
大豆と米麦類を蒸して、塩と水を加えて発酵、熟成させた「醤(ひしお)」を作ったのが始まりです。その液汁を利用したのが現在の醤油となり、全体を食べるようにしたものが味噌となりました。
もともと味噌は自家製だったもので、土地ごとで素朴でローカルなものがあり、さらに各家庭で個性のある色々変わった味の味噌が作られていたそうです。
しかるべき家では、来客をもてなすために、料理の心得のある者を雇っておいて、味噌や醤油を仕込んだので「手前味噌で」という挨拶もこんなところから生まれました。

手前味噌
手前味噌とは、自分で自分のことを褒めること。自慢。手前みそ。

手前味噌の語源・由来
手前味噌という際の「手前」は、「自分のすぐ前」という意味ではなく、「自家製」や「自前」、また一人称の「自分」のことである。
手前味噌の「味噌」は食品の味噌のことだが、現代でも「ポイント」の意味で「味噌」が使われるように、「味噌」には「趣向をこらしたところ」の意味がある。
これは、各家庭で味噌が作り、それぞれが良い味を出すために工夫をこらしていたためで、近世には「趣向をこらしたところ」の意味から、人に自慢する様子にも「味噌」が使われた。
「手前どもの味噌は…」と自家製の味噌の味を自慢することから、「手前味噌」という言葉が生じたとするのも間違いではないが、「味噌」という言葉自体に「自慢」の意味が含まれることから、自分を自慢する言葉として「手前味噌」が使われるようになったと考える方が良いであろう。

語源由来辞典 参照


味噌の別名!?

関西で味噌のことを「おむし」というところがあるそうです。どうしてこんな名で呼ばれるかというと、味噌は大豆を蒸して作るからだそうです。
年の暮れにこの味噌豆を大釜で蒸して一年分の味噌を仕込むことが台所暦の大きな年中行事になっていたそうですよ。
講談社 毎日の料理シリーズ2
味噌汁と漬物365日

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