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梅の成分

雑学

梅の主成分であるクエン酸は、体内で様々な活躍をします。そんなクエン酸の活躍を簡単に紹介します。

★ その1 疲労回復と老化防止

体内のエネルギー代謝がうまくいかないと、栄養素の不完全燃焼から、疲れ・肩こりや、細胞の老化、動脈硬化などの成人病などの原因となる乳酸という毒素が発生します。クエン酸はこのエネルギー代謝をスムーズにして、体内の乳酸を燃焼させ、老廃物がたまるのを防ぐのです。その結果、疲れが取れ、老化の予防になるのです。

★ その2 便秘を解消

クエン酸は、その酸味によって食欲を増進させ、唾液や胃液その他の消化酵素の分泌を高め、消化吸収を助け、さらに胃腸のぜん動運動を活発にして便通をよくします。

★ その3 カルシウム不足のお助けマン

日本の土壌には、もともとカルシウムが少ないため、伝統的に日本人はカルシウム不足といわれています。また、カルシウムは摂取しても吸収効果が悪いので体になかなか定着しません。しかし、クエン酸がカルシウムと結びつくと、カルシウムの吸収率が良くなり、カルシウムが骨から持ち出されるのを防ぐと言われています。梅を毎日食べると、体内でのカルシウム定着率が高まるのです。

また、梅干はミネラルをたっぷり含んでいて、血液のアルカリ度を保つアルカリ性食品です。
私たちの体は、酸性とアルカリ性のバランスが取れてこそ、健康を維持できます。しかし肉料理・天ぷら・寿司・パスタ・お酒・ケーキなど美味しいと思うものは、たいていが酸性です。アルカリ食品はというと、野菜・くだもの・海藻・こんにゃくなど、どちらかといえば地味な食品が多いのです。だから、うっかりしていると、つい酸性に偏ってしまいます。血液の酸性化は、老化が始まる、疲れやすくなる、風邪を引きやすくなる、肌が荒れる、などという症状を引きおこします。梅を1日1粒食べることは、健康な体を維持することを手助けするのです。